Amazon KindleをGoogle Playストアのアプリを使って、パソコンで読む方法を紹介しています。
「Kindle端末が欲しい!」と思った時に、自宅に古くなって使わなくなったWindowsパソコンがあったのを思い出し、色々試行錯誤を行った結果、Kindle端末を購入することなく無料で理想のKindle環境のパソコンが作れました。
具体的にどうやったかと言うと、PrimeOSをインストールして/etc/init.shを書き換えるというものです。
今回はパソコンに詳しい上級者向けの内容なので、初心者の方は、
- 詳しい方にやってもらうか
- kindle端末を買うか
- BlueStacksを入れるか
した方が良いと思います。
この記事が、私と同じKindle for PCに不満を持たれている、Kindleユーザーの方のお役に立てれば幸いです。
私が目指したKindleパソコン環境
WindowsパソコンでKindleを読むことを考えた場合、
の2つが候補に上がると思います。
これらは読むには読めるんですが、
- 動作がもっさり
- 同期がイマイチ
など不満点が結構あり、楽しい読書の時間のはずなのにイライラが溜まってしまいます。
そこで考えたのが、
- パソコンでもKindleアプリを使って、スマートフォンの快適さで読む
です。
でもこの「パソコンでKindleアプリを使って読む」って言うのは結構大変で、試そうと思ってやり始めて、実際に読めるまでには合計8時間くらい掛かりました。
Kindleをパソコンで動かす方法
私が色々試してみた、Kindleをパソコンで動かす方法(Google Play ストア)について列挙します。
- BlueStacks:【○】初心者の方でも出来る簡単な方法がこれ。
- cloudready:【✕】Playストアが使えない。
- ChromeOS:【△】インストールが上手く行かず挫折。
- android-x86:【✕】kindleが起動しない。
- RemixOS:【△】インストールが長すぎて待ちきれなかった。
- PrimeOS:【◎】Playストア版Kindleがサクサク動く。要CUI操作。
次に、上に記載したものについて解説していきます。
BlueStacks
BlueStacksはWindowsで動作するAndroidエミュレーターです。
ポチポチインストールするだけなので、初心者の方でも簡単にパソコンに快適なKindle環境が用意できます。
私がこれを使わなかったのは、
- Windowsすらモッサリ動くパソコンに入れたら、BlueStacksがフリーズしそう
- BlueStacksの起動に1分くらいかかるから、待つの嫌だなあ
などの理由です。
cloudready
cloudreadyは、chromebookに入っているChromeOSの仲間?的な感じのものです。
最初は「これを入れれば簡単にPlayストア版Kindleが使える!」と思って余裕をぶっこいていましたが、cloudreadyではそもそもPlayストアが使えないということが分かり断念しました。
ChromeOS
上でcloudready(ChromeOS)では「Playストア版Kindleは使えない」と書きましたが色々調べた所、使えるように解説してるサイトがあったのでやってみましたが、インストールが上手く行かず私は断念しました。
これをするにはパソコンの動作環境に大きな制限があるようです。ですが、一度試されても良いかもしれません。
android-x86
んじゃあ、「スマホと同じ中身にすれば良いじゃん!」ってことで調べたら、android osをパソコンで使えるようにする「android-x86」なるプロジェクトがあることを知り、インストールしてみました。
インストールも簡単でyoutubeアプリも使えたので「ようやくKindle使えるわ!」と思いましたが、
- kindleだけ起動しない!!!!
マジ残酷な仕打ちでした。
インストールは上手くいきましたが、android-x86が起動しない問題が発生したりと結構時間を使っていたので、Kindleだけ起動しないことに絶望しました。
ちなみに、私の場合ですが32bitではなく64bitのOSイメージを使うことで、インストール~起動まで上手く行きました。32bitと相性が悪かったようです。
twitterで「android-x86 kindle」で検索すると、「起動しない」って書き込みがあったので「やっぱり起動しないのか」と思って次の方法を考えました。
RemixOS
twitterで「android-x86 kindle」と検索した際に「RemixOSなら起動した!」という書き込みを見つけていたので、試してみることにしました。
ただ、
- 開発が既に終了している
- インストールに90分くらい掛かる
との理由によりこれは諦めました。
実際にインストールまでやりましたが、10分くらい経ってインストール画面に変化がなかったので待ちきれずに電源ボタン長押ししちゃいました。
PrimeOS
次に考えたのは「RemixOSの後継に当たるものがあるはずだから、それ使えばいいんじゃね!?」って事でたどり着いたのがPrimeOSでした。
これがついに大当たりで、
- ベースがandroid-x86なので、インストールも簡単
- 最初からPlayストアが使える
- Kindleも入れるだけで動いた
というメッチャ良OSでした。
ただ、「画面が自動回転しねえ!」という問題があったので、次からそれらを解説しようと思います。
Kindleパソコンに必要なもの
Kindleパソコンを作るためには、
- パソコン
- USBメモリ
の2つがあれば大丈夫です。
私が実際に使ったものは以下の2つです。家に転がっていたのを使いました。
USBメモリは3.0対応ではなかったですが、PrimeOSのインストールは待てないほどではなかったです。
今からUSBメモリを購入されるのであれば、3.0対応のものが1,000円程度で売っているので買っても良いと思います。
Kindleパソコンを作る方法
PrimeOSをインストールして後は設定ファイルをいじるだけなので、インストール方法など細かい事については他の解説サイトを見て頂ければ良いと思います。
そのため、ここでは簡単な流れの説明とポイントをご説明します。
- PrimeOSの配布サイトからイメージをダウンロード(私はstandardを使いました)
- RufusでisoイメージをUSBメモリに書き込み(私はportableを使いました)
- USBブートをしてPrimeOSをインストール
- PrimeOSを起動して、Kindleをインストール
- PrimeOSをデバッグモード起動して、/etc/init.shを編集
- Rotation Controlというアプリで画面回転を制御
3.PrimeOSのインストール
PrimeOSはWindowsとデュアルブートが出来るみたいですが、私は面倒だったのでPrimeOSのシングル環境にしました。
シングル環境を作るのは簡単で、PrimeOSのインストール画面で「Advanced Option -> Auto_Installation – Auto Install to supecified harddisk」を選べば何も考えずにインストールが終わるのでおすすめです。
5./etc/init.shの編集
「Windowsだった頃は画面回転してたのに、PrimeOSにしたら回転しなくなった」と思って調べたら、しないように設定されていました。
以下のサイトを見て/etc/init.shを編集したら回転するようになりました。
上のサイトの方はUbuntuからやっているようですが、PrimeOSのブート画面からデバッグモードで起動すればファイルが弄れるので楽だと思います。
また、修正箇所ですが私の場合は「has_sensors=false」は1箇所だけだったので、それをtrueに書き換えたら画面回転するようになりました。
ちなみに、ファイルの編集はviが使えたので、私はそれでやりました。
- trueの綴りはrが前だよ!(私はtureになってました。つらい)
- 英語キーボードは「shift+;」で「:」が打てるよ!(:wqするために)
実際に動かした様子
実際にPrimeOSでKindleを動かしている様子をyoutubeにアップしました。
思ったよりぬるぬるサクサク動いてるでしょう?私はこれが欲しかったんです!
という訳で、これを見て「良いな」と思った方は一度試してみてください。
ちなみに、Amazon Primeの特典のPrime Readingで毎週意外と沢山の本が無料で読めるのでオススメですよ!